小児科とは、乳幼児から15歳、または18歳までの患者の治療を行う診療科のことです。特定された疾患ではなく全ての症状の患者が受診するため、医学全般の知識および、子供への点滴や注射、採血などをスムーズに行うスキルが求められます。
また、子供は自分の痛みや苦しさを上手く話せないこともあるので、何気ない表情や言葉から患者の病状を察知する能力も必要です。
そして、小児科は患者の家族とも深く関わることが多いため、親ともコミュニケーションを取り、不安な気持ちをケアする力も大切になります。
小児科は、子供好きな方にピッタリの職場です。子供が苦しむ姿を見るのが辛いという方は何かと悩むことが多いかもしれませんが、その優しさは小児科において大事です。
やりがいとして、子供が元気になっていく様子を見る喜びを挙げる方が多いです。完治して笑顔になった姿や家族と共に退院していく姿を見られるのは、小児科の醍醐味です。
また、小児科では患者の誕生日やクリスマスなどのイベントを開催することがあります。院内を飾ったり、臨床道化師と訳されるクリニクラウンを呼ぶなど、看護師同士が様々なアイデアを出し合って企画を考えます。小児科の患者の中には、動けない子供や病室から出ることができない子供、話せない子供もいます。ですが、イベントではプレゼントを子供達に渡すこともあり、子供達が普段見せることのない弾ける笑顔や楽しそうな笑い声は、小児科の看護師としてやりがいを感じるワンシーンでもあります。
このようにやりがいを感じる場面が多い小児科での勤務を望み、他の診療科からの転職を考える看護師が増えています。