小児科では、幅広い年代の子供の診察や看護を行います。そのため、幅広い知識や高いスキルだけでなく、高いコミュニケーション能力も必要とされます。
特に小さな子供においては、自分の言葉でしっかりと病状を伝えることは難しく、正確な症状を把握するのに時間がかかることもあります。そのため患者である子供の様子をしっかりと観察することが必要で、そのためには患者である子供と丁寧なコミュニケーションを図る必要があります。
また、親とのコミュニケーションも重要です。子供の症状を細かく聞き出すことだけでなく、子供を心配する親をケアするという面でもコミュニケーションは必要不可欠です。
特に高いコミュニケーション能力が必要とされるのは、病気で入院している子供の看護をする場面です。病気の治療で親から離れ、不安を感じる子供は非常に多いです。子供とのコミュニケーションを積極的に図ることで、患者である子供から信頼される存在となり、子供の不安な気持ちを軽減させるだけでなく、子供の症状を細かく把握することもできます。
また、患者の親とのコミュニケーションも非常に重要です。患者の親に子供の様子を細かく聞き出すだけでなく、親に子供の病状をしっかり理解してもらうことにもつながります。また、子供が入院していることでより不安な気持ちが強くなっている親に対しての精神的なケアをするためにも、コミュニケーションを積極的に図る必要があります。