日本では少子高齢化が進み出生数が減少しているため、小児科の看護師求人は今後は減少傾向をたどるのではと懸念されています。ただ小児科で働く看護師からは、やりがいを感じるという声が多く聞かれます。また、小児科の求人は人気が高く、離職率は低いという傾向も見られます。
小児科で働く魅力として、看護師の技術の向上が挙げられます。小児科で使用する医療器具はいずれも子供用でサイズが小さいため、細かな作業や動作を行うためのスキルが必然的に高められていきます。
また、小児科で働くと、幅広い分野の疾患についての知識が増える点も魅力です。大人は専門分野の病院に通いますが、小児科の患者は子供という括りであり、ケガや骨折、インフルエンザ、心臓病、精神疾患など幅広い症状で来院するためです。子供はアクシデントも多く、これに対応していくことで看護師の技量や経験が高まります。
病院や保育所に付設される病児保育では回復後期に該当する子供を看護師が一時的に預かるなどの仕事を行いますが、小児科の領域に入り、看護師にとどまらず保育業務を兼ねることも多いです。夜勤がなく、家庭との両立がしやすい点が魅力です。
より専門性の高い仕事で小児科の領域として、新生児集中ケア認定看護師の仕事があります。新生児集中ケア認定看護師の役割は、生まれたての赤ちゃんのなかでも特別な新生児ケアが必要な患者に、医療的ケアを提供することです。
新生児集中ケア認定看護師には、新生児集中ケアについての知識や経験、リスクに対する冷静な判断力が求められます。
新生児集中治療室では病気を持って生まれてきた赤ちゃんや低出生体重児としてリスクを抱える新生児に対し、小さな変化も見落とさない洞察力が求められます。